まだ陸の孤島といわれていた球磨地方を
昭和二十年代に訪れた歌人・吉野秀雄は、
「球磨焼酎のよろしさは、
ひとたび飲みてついにわすれず」と詠んだ。

五百年続く球磨焼酎の伝統と技術を生かしながらも
伝統を継承するだけではなく、
新しい研究開発や設備を取り入れながら
緩やかに伝統を創り上げていきたい。

球磨川の美しい水と、米などの原料と、
澄んだ空気に恵まれた球磨地方の風土を生かし
この地でしか造れない
本格焼酎の製造をめざしていきたい。

その風味は熟練の技から醸し出される

伝統を守りつづけながら、伝統を継承するに止まらず、新しい焼酎の味を求めて。 より美味しい焼酎を造るためには、どんな妥協も許さない。そんなこだわりは、杜氏から杜氏へとしっかりと受け継がれてきた。 彼らの球磨焼酎づくりにかける揺るぎない信念と情熱、そして経験などが渾然一体となり、それが熟練の技となり個性ある風味となる。 そんな杜氏たちの手塩にかけて育まれた焼酎たち。何十年も前に眠りについた焼酎が、蔵の中で今もなお、静かにその出番を待ちつづけている。

美しい川、澄んだ空気、恵まれた環境で育まれた米。

「ここでしか造れない焼酎」で世界に通じる焼酎造りを。

WTOより産地指定を受け、世界の銘酒の仲間入りを果たした500年以上の伝統を持つ球磨焼酎。 球磨盆地は環境庁より「日本で最も美しい川」のひとつとして認定を受けた球磨川の水に恵まれ、澄んだ空気、その寒暖の差の激しい気候の中で育まれた米と、美味しい焼酎造りに欠かせないすべての条件が揃った自然環境の中、長年に亙ってこの地方でしか造れない焼酎を育んできました。

堤酒造の商品

手間と経験を要する手作りの焼酎、甕仕込み焼酎を始めとする、伝統の球磨焼酎の味と製法を守りながら、 新しい感覚を取り入れ、次世代の焼酎の研究を行っています。2005~2006年には黒豆焼酎、発酵黒大豆搾りを発売し、 美味しいだけでなく健康によい商品開発にも力を注いでいます。